マイク・ソルダーノが生み出した多くのアンプと同様に、ラックマウントのSLO-100 Super Lead Overdriveはツアーギタリストのニーズに応える製品でした。

1987年の秋、ヴィヴィアン・キャンベル（ex ディオ、ホワイトスネイク、デフ・レパード）はマイクに2台のカスタムアンプの製作を依頼しました。ヴィヴィアンは、スティーブ・ルカサーが所有するSLO-100のサウンドを聴いたことがきっかけで、そのサウンド、特にオーバードライブチャンネルの音色に魅了されていました。

当時ラックシステムを使用していたヴィヴィアンは、これ以上機材が大掛かりになるのを避けるため、ヘッドタイプではなく、自分のラックに組み込めるようにしてほしいとボブ・ブラッドショーにリクエストしました。その要望に応え、ラックマウント可能なシングルチャンネルのSLO-100が2台製作されました。
この2台のシングルチャンネルアンプの製作をきっかけに、マイク・ソルダーノはラックシステムを使用するギタリストのために、全てのサウンドを備えたラックマウントバージョンのSLO-100を開発しました。こうしてSLO-100Rが誕生したのです。

残念ながら、1990年頃にはラックシステムの人気が衰え、ソルダーノが製造したラックアンプは合計でわずか200台ほどで製造を終了しました。それ以来、ラックタイプのSLO-100は、ごく少数のコレクターが所有する幻のアンプとなっています。

2024年、幻だったSLO-100Rが満を持して復活します。

新しくなったSoldano SLO-100Rは、象徴的なデザイン、非の打ちどころのないクラフトマンシップ、そしてモダンなパフォーマンスが見事に融合しています。オリジナルのヘッドの外観と性能を受け継ぎ、品質にも細心の注意を払い新たな機能を加えました。マイク・ソルダーノは世界最高かつ、最も汎用性の高いアンプとなるべく伝説的な傑作アンプを作り上げました。それは30年以上経ついまでも、少しも変わっていません。