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X88-IR3-Channel All-Tube Stereo Rackmount Preamp
SOLDANO X88Rは、ラックマウント真空管プリアンプの伝説的なモデルとして多くのギタリストに知られています。
官能的なソルダーノトーンと特徴的なアルマイト加工のフロントパネルをもつX88Rは、ピーター・フランプトン、ウォーレン・デ・マルティーニ、マイケル・ランドウ、スティーブ・ルカサー、ルー・リード、リー・リトナーなど数えきれないほどのプロミュージシャンが使用した、現在でも非常に人気の高いヴィンテージプリアンプのひとつです。
新しいX88-IRは、ソルダーノの伝説的なトーンと現代のプレイヤーのニーズに応える最新の機能を持ち合わせた、伝統と革新を集約したラックプリアンプです。X88-IRは、米国にて1台1台ハンドメイドされています。
HISTORY OF THE ORIGINAL X88R
3チャンネルのラックマウント・ギター・プリアンプの最初のアイデアは、Bob Bradshaw(ボブ・ブラッドショー)から生まれました。マイク・ソルダーノ曰く、「もしボブからの依頼がなかったら、X88Rは実現していなかっただろう。そして、ボブのアイデアと、それを実現するために私を信頼してくれたことに感謝します」と述べています。
1987年、TOTOのギタリストSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)が、新しいSoldano SLO-100ヘッドを使い始めた頃でした。ボブ・ブラッドショーはスティーヴのラックシステムを構築し、TOTOのツアーに同行していました。
スティーヴが最初にノースハリウッドにあるボブのショップを訪れた頃、スティーヴは何種類ものギターサウンドを得るために3台のアンプを駆使していました。そして、そのアンプを持ち運ぶのがいかに大変かについてボブに相談しました。また、スティーヴの複雑なウェット・ドライ・ウェットの3ウェイシステムには、アンプヘッドのパワーアンプの出力をラックシステムに流すための「スレーブ」信号を得るためにダミーロードも必要でした。このような重いアンプやキャビネット、ダミーロードを含む大規模なシステムをツアーやレコーディングで運搬するには、より多くのトラックとクルーが必要でした。
ボブはアンプビルダーのマイク・ソルダーノに相談し、マイクはあることに気づきました。それは、ラックシステムにライン信号を送るためだけにSLO-100ヘッドを使用するのは非常に非効率的だということです。なぜなら、SLO-100の画期的なカスケード・ゲイン回路は、すでにプリアンプ・セクションの段階でソルダーノの象徴的なトーンが完結していたからです。
マイクはすぐにクリーン、クランチ、オーバードライブの3つの独立したチャンネルをもつオールチューブ・プリアンプの製作に取り掛かりました。試行錯誤を経て完成したプリアンプをスティーヴのラックに配線すると、まさに理想的なサウンドが実現しました。スティーヴが奏でる最高のサウンドによって、ギターシステムの新たな歴史が始まったのです。
1988年の夏、マイク・ソルダーノはこのプリアンプの製品版「Soldano X88R」を開発し、その第一号機はWarren Cucurullo(ウォーレン・ククルーロ)が購入しました。X88Rは、ラック式プリアンプの元祖とも言える製品であり、真にプロフェッショナルなスタンドアローン・ギタープリアンプです。
それから約40年が経過した現在、マイク・ソルダーノは新しい「X88-IR」を作り上げました。オリジナルのX88Rのサウンドを受け継ぎ、新たな機能とアップグレードを加えたこのプリアンプは、時代を超えた最高傑作です。
3-Channel All-Tube Stereo Rackmount Preamp
X88-IR
THE CHANNELS
新しいX88-IRは、X88Rと同様のクリーン、クランチ、オーバードライブの各チャンネルを備えた3チャンネルプリアンプ構成で、プリアンプレベル、3バンドEQ、アウトプットレベル、ブライトスイッチを搭載しています。さらに、新しいX88-IRでは以下の点で柔軟性が大幅に向上しています。
CHANNEL 1
Channel 1(クリーン・チャンネル)には、「Normal / Altered」の2モードが追加されました。
Normal(ノーマル)モードはフェンダー・アンプにインスパイアされた極上のクリーン・サウンド。Altered(オルタード)モードは、アンプをブレイクアップさせたような、エッジの効いたブースト・サウンドです。
Normal Mode:チャンネル・セレクト・ボタンが緑色に点灯
Altered Mode:チャンネル・セレクト・ボタンが黄色に点灯
CHANNEL 2 / 3
Channel 2 / 3は、Soldanoを象徴するオーバードライブサウンドを提供します。独立した各チャンネルには、クランチ/オーバードライブモードの切替スイッチ、Fatスイッチ、Brightスイッチが搭載されており、これによりチャンネル2 / 3を好みに応じてカスタマイズできます。クランチチャンネルとオーバードライブチャンネルをそれぞれ1つずつ、もしくはクランチチャンネルを2つ、オーバードライブチャンネルを2つといった組み合わせも可能です。
Crunch Mode:チャンネル・セレクト・ボタンが紫色に点灯
Overdrive Mode:チャンネル・セレクト・ボタンが赤色に点灯
CHANNEL SELECT - MIDI STORE
3つの各チャンネルのチャンネル・セレクト・スイッチが装備されており、チャンネル・セレクト・スイッチを長押しすると、プリセットをMIDIで保存することができます。
MASTER SECTION
Master Section(マスター・セクション)には、グローバルマスターレベルコントロール、ヘッドフォン出力端子、ヘッドフォンレベルコントロールが装備されています。
STEREO OPERTION / STEREO LOOP
X88-IRは各ステレオ出力が可能です。
・1/4インチメイン出力
・バランス XLR 出力(グラウンド・リフト / レベル・スイッチ付き)
・ステレオ・リターン(センドリターン)
・ステレオ・ループ(ループ・レベル・スイッチ付き)
IMPULSE RESPONSES - ASSIGNABLE PER CHANNEL/MODE
現代のギタリストにとって必要不可欠なツールである、IR(インパルス・レスポンス)のキャビネット・シミュレーションを実装しています。
X88-IRは、6つのIRスロットを搭載し、ハイクオリティなIRデータを各チャンネル/モードに独立して割り当てることができます。ステージやレコーディングでのコンソールへのダイレクトアウトから自宅での練習まで、完璧なアンプサウンドとスピーカー・レスポンスを得ることができます。
IRを使用しない場合はバイパス可能です。また、Soldano Editorソフトウェアを使用することで、独自のIRを追加・編集することもできます。
POWER AMP MODELING
ダイナミックなギターサウンドにおいて、パワーアンプの存在は重要なファクターです。X88-IRは、120W 6L6のパワーアンプをモデリングしたパワーアンプ・モデリング・シミュレーションを提供します。このリアルでダイナミックなパワーアンプ・サウンドは、オンボードの超低レイテンシーIRと相まって、レコーディング・スタジオそのままのサウンドクオリティを提供します。
SOLDANO EDITOR SOFTWARE
EXPANDED FEATURES
SOLDANO EDITOR SOFTWARE
Soldano Editor Software(ソルダーノ・エディター・ソフトウェア)は、直感的なユーザーインターフェースにより、PC上でX88-IRの音作りが可能です。チャンネルや各モードの選択、3つのチャンネルそれぞれに異なるIRのアサイン、IRライブラリの読み込みが行えます。また、最大128のMIDIプリセットをPC上に保存することもできます。
専用ソフトウェアには、各チャンネルおよびモードに割り当て可能な以下の追加機能があります。
・ローパスフィルター/ハイパスフィルター
・パワーアンプ 3ポジション Depth スイッチ
・パワーアンプ 3ポジション Presence スイッチ
REAR PANEL
FUNCTIONS
MIDI IMPLEMENTATION
X88-IRは、外部MIDIスイッチャーおよびコントローラーに対応しており、最大128のプリセットとリアルタイムでのコントロールチェンジが可能です。プリセットのアサインや設定は、フロントパネルまたはSoldano Editorソフトウェアを使用して編集できます。
UNIVERSAL VOLTAGE
バックパネルにある電圧セレクターにより、世界中どこでも動作するよう設計されています。ワールドツアーでも、正しい電圧を選択し、正しい定格の主電源ヒューズを取り付けるだけで準備完了です。(安全上の注意については、マニュアルをご覧ください)
PHANTOM POWER
X88-IRのバックパネルにはMIDIコントローラーへの電源供給が可能なファンタム電源ジャックを装備しています。
FEATURES
製品特徴
FRONT PANEL - フロントパネル
- 象徴的なパープル・アノダイズド・フロントパネル
- プリアンプ・レベル、ベース、ミドル、トレブル、アウトプットレベル、ブライトスイッチ(全チャンネル)
- ブライト・スイッチ、ノーマル/アルター・モード選択可能(チャンネル1)
- フェンダー・スタイルのノーマル・モード/ブースト・クリーン・アルタード・モード(チャンネル1)
- ファットスイッチ、ブライトスイッチ、クランチ/オーバードライブモード(チャンネル2/3)
- マスター・レベル・コントロール
- レベルコントロール付きヘッドフォン出力端子
- IRキャビネット・シミュレーション(バイパス可能)
- チャンネル/モードごとに個別にプログラム可能な6つのIRプリセット
- ソフトウェア・エディター経由で独自のIRをロード可能
BACK PANEL - バックパネル
- 電圧(V)選択スイッチ(※注)
- 専用ソフトウェア・エディター接続用 USB(USB2.0/Type-B)端子
- 6フィート(約180cm)USBケーブル付属
- MIDIフットスイッチ入力
- MIDIファンタム電源用ジャック
- 1/4インチメイン出力
- ステレオXLR出力(レベルスイッチ、グラウンドリフトスイッチ)
- 超トランスペアレントなステレオ・シリーズ・エフェクト・ループ
- モノ・センドとステレオ・リターン端子
- レベルスイッチ
※電圧の変更にはメインヒューズの交換が必要です。必ず付属の取扱説明書をお読みください。
SOLDANO SOFTWARE EDITOR - 専用ソフトウェア
- 簡単な操作で使いやすいUSBエディター・ソフトウェア
- 最大128のMIDIプリセットを保存
- IRライブラリーの読み込みと編集、設定可能(12種類のファクトリープリセットIRデータ含む)
- Midiプリセットでは以下の項目を選択可能
- チャンネルの選択/チャンネル・モードの選択
- 3つのチャンネル全てに異なるIRをアサイン可能
- 3ポジションのDepthスイッチによるパワーアンプ・サウンドのシミュレート
- 3ポジションのPresenceスイッチによるパワーアンプ・サウンドのシミュレート
- ローパスフィルター/ハイパスフィルター
Specification
製品仕様
Preamp Tubes(プリアンプ真空管) | 12AX7 / ECC83 x 5 |
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サイズ | 483mm (W) x 260mm (D) x 89mm (H) 2U ラックマウント |
対応電源 | 100VAC 50/60Hz |
重量 | 約4.5kg |
付属品 | USBケーブル、電源ケーブル、取扱説明書 |
価格 | オープンプライス |
※製品の仕様およびデザインは改良のため予告なく変更することがあります。
※表記されている数値はインチ、ポンド表記の値をミリ、グラム表記に換算したものです。